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ロシアより愛をこめて
1963年公開

最終版
日付:1963年3月15日
執筆者:リチャード・メイバウム

ブロフェルドが抱いているチンチラ猫の起源はロシアだそうです。製作者は、そのことを知っていて本作でチンチラを採用したのでしょうか。そうだとすれば、大変凝った作品ですね。



映画 脚本

ガン・バレルに続いてグラントの殺人演習
→クレジット・タイトルとテーマ曲

ガン・バレルに続いてクレジット・タイトルとテーマ曲。
同時に画面では、グラントの殺人演習が展開する

クロンスティーンのチェス選手権
→ブロフェルド、クレブ、クロンスティーンの戦略会議
→スペクター基地

→クレブとグラントの初対面

→クレブとタニヤの初対面

グラントの殺人演習
→スペクター基地
→クレブとグラントの初対面
→クレブとタニヤの初対面
→クロンスティーンのチェス選手権
→ブロフェルド、クレブ、クロンスティーンの戦略会議

湖畔でボンドと楽しいひと時を過ごすのはシルビア・トレンチ。








 
湖畔でボンドと楽しいひと時を過ごすのはジェニファー。
解説:「ドクター・ノオ」
に続いてこの作品でも監督を務めたテレンス・ヤングは、各作品でシルビア・トレンチを出し、ゆくゆくはボンドと結婚させるつもりでいました。そうであれば、2作目では当然トレンチが出るはずなのに、脚本では名前が変わっています。
※トレンチを演じたユーニス・ゲイソンによると、結婚するのはシリーズ最終作でのことになるはずだったそうで、この企画が生きていれば、彼女は未だに結婚を待っていることになります。
ロシア領事館内の会議を地下から覗き見している間、ケリム・ベイは、会話が聞こえないことを悔やむが、続けてボンドが話題をタニヤに移す





ロシア領事館内の会議を地下から覗き見している間、ダーコ・ケリムは、会話が聞こえないことを悔やみ、現在Qブランチが音声システムを開発中であることをボンドに告げる。
解説:映画で登場する装備係ブースロイドは、「ゴールドフィンガー」以降Qと呼ばれるようになり、彼の研究室(Qブランチ)も各作品でお楽しみの場面となっています。しかし映画では、研究室どころかQという名称も出てきません。
ジプシー・キャンプでは、ボンドを背後から狙う男をグラントが射殺する。ボンドが使う銃はワルサー。 ジプシー・キャンプにはグラントは来ない。ボンドが使う銃はリボルバー。

ジプシー・キャンプからホテルの部屋に戻ったボンドが入浴の準備にとりかかると、寝室で物音が聞こえる。ボンドが寝室に入ると、そこにはタニヤがいる。

ジプシー・キャンプからホテルの部屋に戻ったボンドは、留守中に侵入者がいなかったかを確認する。寝室のドア・ノブにパウダーをつけると、指紋が浮き上がる。ボンドが寝室に入ると、そこにはタニヤがいる。
モスクに向かうタニヤを男が尾行する。 モスクへ行こうとタクシーに乗ったボンドを、2人の男が乗る黒い自動車が尾行する。ボンドはそれに気づき、だしぬけにタクシーから降りて人ごみに紛れる。尾行する男の1人が急いで後を追うが、ボンドを見失う。
モスクに着いたボンドは、タニヤに合図を送る。その直後に男の存在に気づく。タニヤは男には気づいていない。彼女は領事館の平面図が入ったコンパクトを柱の前に置く。男はそれを見ている。タニヤは立ち去る。男がコンパクトを拾おうとしたとき、グラントが強烈な一撃を加え、男は死亡する。 モスクに着いたタニヤは、男に気づいて驚く。そして領事館の平面図が入ったコンパクトを慌てて柱の前に置く。男はそれを見ているが、ボンドもそれを見ている。タニヤは立ち去る。男がコンパクトを拾おうとしたとき、ボンドが強烈な一撃を加え、男は気を失う。
レクターを奪ったボンド、タニヤ、ケリムは、そのまま列車に乗り込むが、ベンツに見つかる。ベンツは列車に飛び乗る。その様子をグラントが列車の窓から見ている。 レクターを奪ったボンド、タニヤ、ケリムは、そのまま列車に乗り込むが、ベンツに見つかる。ベンツは列車に飛び乗る。続いてグラントが飛び乗る。
ケリムの死後、列車が到着するのはベオグラード。プラットホームにいるケリムの子供にボンドが接触する。グラントが、2人の会話を窓から盗み聞きしている。 ケリムの死後、列車が到着するのはソフィア。ボンドがいる6号室をケリムの子供が訪れてボンドと接触する。空室になった5号室では、聴診器に似た盗聴器で、グラントが2人の会話を盗み聞きしている。
列車の個室でグラントが銃を構えている。目の前ではボンドがひざまずき、両手をズボンのポケットに入れている。 列車の個室でグラントが銃を構えている。目の前にはボンドが立ち、両手を頭の後ろで組んでいる。

ボンドは、アタッシュケースの中に金貨があることをグラントに教えるが、ナイフが入っていることは言わない。その後の戦いで、ナイフはグラントに怪我を負わせる道具となる。

ボンドは、アタッシュケースの中に金貨があることをグラントに教え、それに続きナイフが入っていることも教える。その後の戦いで、ボンドはナイフをグラントに投げるが、グラントはそれを避ける。ボンドがレクターを振り回すと、窓ガラスが割れる。グラントは銃を撃とうとするが、ボンドに腹を蹴られて銃を落とす。グラントはナイフを使ってボンドに襲いかかるが、催涙ガスの目潰しのため狙いをはずす。ボンドは後ろに回りこんで片腕でグラントの首をしめ、片腕でグラントの腕を背中に回す。そのままグラントの首を割れたガラスの上に持っていく。グラントの叫び声は、走る列車の轟音でかき消される。
ナッシュの逃走経路で使われるトラックは、ボンドが運転する。隣でローダが縛られている。
乗員2人を乗せたヘリコプターがトラックに近づいて手榴弾を落とす。トラックは道で止まる。ボンドはレクターを持ってトラックから降りる。ヘリコプターはボンドを追う。岩陰に隠れたボンドは、ライフルを取り出し、手榴弾を落とそうとする乗員を撃つ。手榴弾はヘリコプターの中に落ち、爆発。

ナッシュの逃走経路で使われるトラックは、ローダが運転する。隣でボンドが銃を持って見張っている。
乗員1人を乗せたヘリコプターがトラックに近づいて手榴弾を落とす。トラックは道端の側溝に落ちる。ボンドはローダを気絶させ、ワルサーをホルスターに入れ、レクターを持ってトラックから降りる。ヘリコプターはボンドを追う。岩陰に隠れたボンドに向かってヘリコプターが飛んでくる。操縦士が手榴弾を落すと、ボンドの近くで爆発する。ボンドの頭上に土が降る。操縦士は次の手榴弾のピンを外す。ボンドがワルサーを撃つと、弾は操縦士に命中するが、手榴弾は岩の反対側に落ちて爆発。ヘリコプターは安定性を失い、ボンドに向かって落ちてくる。ボンドが逃げる。ヘリコプターは爆発。

ボンドはボートの繋留地までトラックを運転する。 ボンド、タニヤ、ローダは農業用の荷馬車でボートの繋留地へ向かう。
日中、ボンドのボートがベニスに向かう途中、スペクターのボートが後を追い、砲弾を撃ってくる。機関銃の弾丸が、ボンドのボートに積んであった燃料入りドラム缶に穴をあける。燃料が海に流れる。ボンドはボートを止め、照明弾を撃つ。スペクターのボートのまわりで、炎が勢いよく立ち上がる。スペクターのボートは混乱する。最後に大爆発。 夜間、ボンドのボートがベニスに向かう途中、タニヤは酒の瓶を取り出してボンドに渡す。ボンドは酒を飲みながら、ホテルでスペクターが撮影した8ミリフィルムを取り出し、海に投げ捨てる。その直後にスペクターのボート4隻が現れ、ボンドを取り囲む。ボンドは銃を取り出すが、モルゼニーが自動小銃を連射し、ボンドのボートに積んであった燃料入りドラム缶に穴があく。燃料が海に流れる。ボンドは円を描くようにボートを低速で運転する。スペクターのボートが近づく。ボンドは突然モーターを全開にし、2隻のスペクター・ボートの間から抜け出す。ボンドは照明弾を取り出して撃つ。スペクターのボートのまわりで、炎が勢いよく立ち上がる。スペクターの連中はボンドに向けて銃を撃つが、ボンドはかまわず照明弾を撃ち続ける。火炎の柱が次々と発生し、スペクターのボートは混乱する。最後に大爆発。

ベニスのホテル。ボンドの電話中にメードが入ってくる。隣の部屋から出てきたタニヤがメードを見て驚く。クレブは銃をボンドに向け、ボンドの銃を彼のホルスターから放り出す。タニヤが服を使ってクレブを妨害する。クレブは靴の先端から毒針を出し、ボンドに襲いかかろうとするが、ボンドは椅子を使ってクレブを壁に押さえつける。タニヤは、ボンドの銃でクレブを射殺する。
2人はゴンドラで楽しい時間を過ごす。ボンドは8ミリフィルムを運河に捨てる。主題歌に乗って終幕。

ベニスのホテル。どこからかオルガンの演奏が聞こえる。ボンドの電話中にメードが入ってくる。応接室から出てきたタニヤがメードを見て驚く。クレブはボンドの背後にいる。靴の先端から毒針を出し、ボンドに襲いかかろうとするが、タニヤの叫び声でボンドはすばやく後ろに振り向く。クレブのキックを辛うじて避けると、椅子を使ってクレブを壁に押さえつける。ボンドが、毒針が出ている足を蹴ると、毒針はクレブのもう一方の足に刺さり、クレブはそのまま倒れる。オルガンの演奏の音量が大きくなり、終幕。
その他
    1963年4月16日改定分では、ボンドがクリレンコを射殺している。
   1963年4月18日改定分では、モスクとジプシー・キャンプでボンドを救ったことを、グラントが列車の中でボンドに知らせている。

SPECTRE:

「サンダーボール」原作ではSpecial Exectutive for Counterintelligence, Terrorism, Revenge and Extortion/対敵情報、テロ、復讐、強要のための特別機関
ケビン・マクロリーがボンド映画を提案・企画した段階ではSpecial Exectutive for Terrorism, Revolution and Espionage/テロ、革命、諜報活動のための特別機関
「ロシアより愛をこめて」の予告編ではSpecial Exectutive for Crime, Terror, Revenge and Extortion/犯罪、恐怖、復讐、強要のための特別機関(ただし、1962年にノオ博士は「サンダーボール」原作の名称を使っています)
参考資料:マーチン・スターリン、ゲーリー・モーカム著「MARTINIS, GIRLS AND GUNS: 50 YEARS OF 007」
      「ロシアより愛をこめて」DVD

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